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◆BBreathing(人工呼吸)
 
吹き込む量は、多すぎると胃に空気がはいってしまうため、胸が挙上する程度の息を、1秒間かけて吹き込みます。生命の徴候があっても呼吸が弱く不十分な場合には、同じように気道を確保して人工呼吸を行います。空気には、約20%の酸素が含まれています。私たちの吐く息にも16%17%の酸素が含まれており、全く呼吸をしていなかったり、呼吸の弱い場合には、吐く息でも、十分な酸素を与えることができます。呼吸がなければ人工呼吸を行い、このとき口腔内に異物を発見したらこれを除去します。人差し指にハンカチやガーゼを巻いて指拭法で異物を除去したり、また親指を上あごの歯に、人差し指を下あごの歯にあて、これをひねって開口させる指交差法などを行い異物を除去します。
咳が異物除去に最も効果があるため、咳をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。
生命の徴候が認められない場合には、気道を確保して人工呼吸を行います。人工呼吸は、口から相手の口に直接、息を吹き込みます。この方法をマウス トゥー マウスといいます。血液などで口が汚染されている場合には、直接触れないようにハンカチなどをあてて行ってもかまいません。介護用の手袋に、穴を開けて使用することもできます。
口をケガしているなど、マウス トゥー マウスによる人工呼吸が困難な場合には、口から相手の鼻に息を吹き込む方法で対応します。この方法をマウス トゥー ノーズといいます。このとき、吹き込んだ息が口からもれないように、手で相手の口をおさえて行います。
意識がある場合でヒューヒューと音がするなど、異物による気道の閉塞が疑われる場合には、上腹部圧迫法や背部叩打法を行います。上腹部圧迫法は、ハイムリッヒ法とも呼ばれます。