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◆五大栄養素
1)糖質 炭水化物と呼ばれるもので、主に身体のエネルギー源になります。
穀物・砂糖に多く含まれ、柔らかく消化がよいため摂取しやすいが、糖質をとりすぎると肥満や糖尿病の原因となります。
ご飯、うどん、パン、そば、各種芋類、砂糖など
2)脂質 身体のエネルギー源となります。油脂類・ゴマなどに多く含まれます。
脂質はエネルギー源として使用されないときは、中性脂肪として血液中や組織中に取り入れられるために、動脈硬化を引き起こします。また消化されにくいので、下痢の原因にもなります。
サラダ油、バター、マーガリン、肉の脂身など
3)蛋白質 筋肉や毛髪を構成します。魚・肉・大豆に多く含まれます。
蛋白質は老化の予防によいと言われています。しかしとりすぎるとカルシウムが失われ、不足するとコレステロールが増える原因となります。
肉、魚、卵、貝、牛乳、大豆、豆腐、乳製品など
4)ミネラル カルシウム、鉄分、ナトリウム、カリウムなどです。
カルシウムは骨や歯、鉄分は血液中のヘモグロビンの材料、ナトリウムはカリウムと伴に体内の水分移動を調節します。カルシウムと鉄分は、高齢者にとって重要で不足すると、骨粗鬆症・貧血につながります。またナトリウムのとりすぎは、高血圧の原因になります。
・カルシウム→ 牛乳、乳製品、海藻、小魚、緑黄色野菜など
・鉄分→ レバー、ひじき、卵、魚の腸など
5)ビタミン 蛋白質・糖質・脂質が体内で使用されるときに、それらの利用がスムーズに行われるように調整しています。興奮や鎮静など神経にも作用します。高齢者にとって重要なのは、カルシウムの吸収を助けるビタミンDと、老化・動脈硬化を予防するビタミンEです。
・ビタミンA→ 肝油、バター、卵、人参、かぼちゃ、ほうれん草
・ビタミンD→ 肝油、バター、かつお、しいたけ、いわし
・ビタミンE→ 穀物、豆、緑黄色野菜
・ビタミンB→ 胚芽、肉、酵母、レバー
・ビタミンC→ みかん、いちご、キウイ、緑黄色・淡色野菜、レモンなど
 
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